

2023年
2月
真理というものは一人一人が納得することによって広がっていくものです。一度に大勢の者を目覚めさせる方法はありません。またそれは"知的探求”によって成就されるものでもありません。無私の行いと、訓えを語って聞かせることによって人の心を捉える ― それしかありません。
[シルバーバーチの霊訓・2-70]
1月
常に上を向いて歩んで下さい。下を向いてはいけません。太陽の光は上から差します。下からは照らしません。太陽は永遠の輝きの象徴です。霊的太陽は啓蒙と活力の源泉です。内在する霊に刺激を与えます。自分が本質において永遠なる存在であり何事も修行であることを忘れぬかぎり、何が起きようと意気消沈することはありません。
[シルバーバーチの霊訓・1-148]
2022年
12月
求めるものが正当か否かは、単なる人間的用語の問題にすぎません。わたしたちから見て大切なのは“動機”です。いかなる要求をするにせよ、いかなる祈りをするにせよ、わたしたちが第一に考慮するのは、その動機なのです。動機さえ真摯であれば、つまりその要求が人のために役立つことであり、理想に燃え、自分の利益を忘れた無私の行為であれば決して無視されることはありません。それはすなわち、その人がそれまでに成就した霊格の表れですから、祈るという行為そのものが、その祈りへの回答を生み出す原理を作動させるのです。
[霊的新時代の到来・214]
11月
本当の価値の尺度は霊的成長度です。それは、その人の生活、日常の行為・言動によってみずから成就していくもので、それがすべてであり、それしかないのです。お金で徳は買えません。お金で霊的成長は買えません。お金で霊格は高められません。そうしたものは各自が各自の努力で獲得しなければなりません。粗末な家で生まれたか、御殿のような家で生まれたかは、霊的成長には何の関係もありません。霊的実践の場は、すべての人間に平等に存在します。
[地上人類への最高の福音・246]
10月
「あなたがご存知のイエスについてお聞かせください」
わたしは何度となくお会いしております。イエスは”父”の右に座っておられるのではありません。その”父”も黄金の玉座に座っておられるのではありません。イエスは進化せる高級霊の一人です。地上人類の手の届かないほど誇張され神格化された、縁遠い存在ではありません。すぐに手の届くところで、あなた方がスピリチュアリズムと呼んでおられるこの真理―わたしたちにとってはただの自然法則の働きにすぎませんがーその普及の指揮をなさっておられるのです。
[霊性進化の道しるべ・66]
9月
人間は内部に大霊の分霊を宿しているからこそ存在しているのです。物質は霊によって存在しているのです。霊は永遠の実在であり、破壊できないものです。霊は不滅にして無限なる存在です。あなた方は霊であるからこそ、墓場を越えて火葬の炎の向こうまで生き続けるのです。物質界にも霊界にも、内部に秘められた神性を破滅させることができるものはありません。人間の内部の神性は、誕生とともに大霊から授かった最も重要な贈り物なのです。
[シルバーバーチの教え(上)・152]
8月
ーリンカーンは人間は生まれながらにして平等であると言いましたが、これは事実でしょうか。
“生まれながらにして平等”をどう解釈するかによって答えが違ってきます。肉体的には決して同じでないことは明らかです。遺伝の法則があり、それが子々孫々にまで特異性を伝えます。が、霊的には、つまり無限の発達の可能性をもつ神性を秘めているという点においては、人類はすべて生まれながらにして平等です。 [最後の啓示・126]
7月
戦争が避けられるか否かの問題ですが、これは地上の人間自身の自覚に関わる問題です。今も述べましたように、人間には自由意志が許されております。が、それには代償も伴います。戦争をするかしないかは自由です。が、戦争という手段を選んだからには、それが生み出す結果に対しても人間が責任を負わねばなりません。 [新たなる啓示・132]
6月
世の中が偶然によって動かされることはありません。どちらを向いても ― 天体望遠鏡で広大な星雲の世界を覗いても、顕微鏡で極小の生物を検査しても ― そこには必ず不変不滅の自然法則が存在します。あなたも偶然に生まれてきたのではありません。原因と結果の法則が途切れることなく繰り返されている整然とした秩序の世界には、偶然の要素の入る余地はありません。
[新装版・不滅の真理191]
5月
人間は同胞に奉仕することによって大霊に奉仕する以外に、大霊への協力の道はないのです。地上には、政治学、経済学、社会学といった立派そうな名称やラベルをつけた分野があり、それが勿体つけて説かれておりますが、どれもこれも、しょせんは言葉の遊戯にすぎません。私に言わせれば、service(サービス)の一言ですべてが片付くのです。人のために役立つことをする ― それが宗教です。
[シルバーバーチの霊訓・12-130]
4月
真摯な祈りは必ずその標的を見出します。皆さんが心から祈る時―“祈る”のであって何かを“欲しがる”のではありません―その祈りの念は必ず聞き届けられます。霊視能力をお持ちの方であれば、皆さんの周囲に何らかの絆、親近感、及び特殊な分野での共通の奉仕的精神を持つ霊がいつも待機しているのが分かります。祈りの念がその霊をいっそう身近なものにするのです。
[シルバーバーチの霊訓・11-114]
3月
私たちがあなたに代わって救ってあげるわけにはまいりません。自分で自分を救うのです。その手段をどう活用するかは、その人の自由に任されております。あなたが霊的存在であるということは、あなたも内部に無限なる宇宙の大霊すなわち神の一部を宿しているということであり、同時に、霊的武器(能力)と霊力を宿しているということです。それを進化しながら発揮していくことができるのです。私たちの仕事はこうした霊的真理を一度に一人ずつ、受け入れる準備の整った魂に教えていくことです。この点をとくに強調しておきます。それが偽らざる事実だからです。
[シルバーバーチの霊訓・10-148]
2月
この地上世界の危急存亡の時代に、真理の守衛であるべき者たちが霊の威信をもって語ることが出来ないというのは悲しむべきことです。それは、霊力というものが(イエスの時代だけでなく)今の時代にも顕現できるという事実にまったく気づかないからです。彼らは霊的真理と完全に疎遠になっているばかりでなく、愚かしい信仰がこびりついているために、それが頑固な壁となって霊的な真理、霊的な叡智、霊的な力を受けつけなくなっているのです。
[シルバーバーチの霊訓・9-112]
1月
人間世界の不幸の原因は物質万能主義、つまりは欲望と利己主義が支配していることにあります。我欲を愛他主義と置きかえないといけません。利己主義を自己犠牲と置きかえないといけません。恵まれた人が恵まれない人に手を差しのべるような社会にしないといけません。それが究極的に今より大きな平和、協調性、思いやりの心を招来する道です。
[シルバーバーチの霊訓・8-162]
2021年
12月
霊的事実を受け入れることのできる人は、その結果として人生について新しい理解が芽生え、あらゆる可能性に目覚めます。霊的機構の中における宗教のもつ意義を理解します。科学の意義が分かるようになります。芸術の価値が分かるようになります。教育の理想が分かるようになります。こうして人間的活動の全分野が理解できるようになります。一つ一つが霊の光で啓蒙されていきます。
[シルバーバーチの霊訓・7-204]
11月
いつかは自分で自分を罰する時がくるのです。あなたと私の違いは、あなたは物質の目で眺め私は霊の目で眺めている点です。私の目にはいずれ彼らが何世紀もの永い年月にわたって受ける苦しみが見えるのです。暗黒の中で悶え苦しむのです。その中で味わう悔恨の念そのものがその人の悪業にふさわしい罰なのです。 [シルバーバーチの霊訓・6-125]
10月
人間的存在としての神は人間がこしらえた概念以外には存在しません。人間的存在としての悪魔も人間が発明した概念以外には存在しません。黄金色に輝く天国も火焔もうもうたる地獄も存在しません。そうしたものはすべて視野を限られた人間の想像的産物にすぎません。神は法則なのです。それさえ理解すれば、人生の最大の秘密を学んだことになります。なぜならば、世の中が不変にして不可変、全知全能の法則によって治められていることを知れば、絶対的公正が間違いなく存在し、宇宙の創造活動の大機構の中にあって一人として忘れ去られることがないことを知ることになるからです。
[シルバーバーチの霊訓・5-155]
9月
地上人類が肉体的存在の消滅を大変な不幸として受け止めるのは、地上世界の進化が物的バイブレーションの段階を超えていないからです。その段階を超えて進化すれば、物質というものがただの殻にすぎないことを理解するようになります。それを実在であるかに思い込むのは地上が影の世界だからです。霊的に向上していくと、光とその光によって生じる影との区別ができるようになります。地上的縁には拘束力がありません。霊的な縁こそ永遠に続くものです。
[シルバーバーチの霊訓・4-44]
8月
すべての戦争は人間が摂理に背いた生き方をすること ― 一個の人間、一つの団体、一つの国家が誤った思想から、貪欲から、あるいは権勢欲から、支配欲から、神の摂理を無視した行為に出ることから生じるのです。直接の原因が何であれ、すべては宇宙の霊的法則についての無知に帰着します。すべての者が霊的知識を具えた世界に独裁的支配はあり得ません。一人の人間が一国を支配することが不可能な組織となるからです。すべての者が霊的知識を具えた世界に流血はあり得ません。争いの起こり得ない体制となるからです。
[シルバーバーチの霊訓・3-186]
7月
私たちの訓え、私たちの説く思想は、こちらの世界から発せられる全てのものの底流にある唯一の動機、すなわち“人のために自分を役立てる”ということを第一に強調するものです。皆さんも互いに扶け合い、自分が得たものを他人に分け与え、かくして神の恩寵が世界中に広がるように努力していただきたいのです。実によりて人を知るべし ― これが最後に勝利を収める方法です。なぜなら、それが神の御心であり、その神は愛と叡智によって動かされて、大自然の法則を通じて働いているからです。
[シルバーバーチの霊訓・2-136]
6月
霊力の道具として歩む道は厳しいものです。決して楽ではありません。容易に得られた霊能では仕事に耐え切れないでしょう。魂の最奥・最高の可能性まで動員させられる深刻な体験に耐えるだけの霊性を試されて初めて許されることです。そうして身につけたものこそ本物であり、それこそ霊の武器と言えます。
[シルバーバーチの霊訓・1-161]
5月
実は霊の世界から地上圏へ引き返し、地上人類のために献身している霊の大軍を動かしている壮大な目的があるのです。無知の海に知識を投入すること、それが目的です。暗闇に迷う魂のために灯火をかかげ、道を見失った人々、悩める人々、安らぎを求めている人々に安息の港、聖なる逃避所の存在を教えてあげることです。わたしたちを一つに団結させている大いなる目的です。宗教・民族・国家、その他ありとあらゆる相違を超越した大目的なのです。
[霊的新時代の到来・265]
4月
意識のなかったところに生命を与えたのが霊です。その霊があなたに自分を意識させているのです。霊こそ大霊によって人間に吹き込まれた息吹き、神の息吹きであり、その時点から自我意識をもつ生きた存在となったのです。
人間に神性を与えているのは、その霊なのです。その霊が人間を原始的生命形態から今日の段階へと引き上げてくれたのです。ただの禽獣と異なるのは、その霊性です。同胞に有徳の行為をしたいと思わせるのも、その霊性です。自分を忘れ、人のためを思う心を抱かせるのも、その霊性です。少しでも立派になろうと心掛けるようになるのもその霊性のお陰です。良心の声が聞こえるのも霊性があるからこそです。あなたはただの物質ではありません。霊なのです。この全大宇宙の運行と、そこに生活する全生命を経綸している力と同じものなのです。
[地上人類への最高の福音・219]
3月
霊的知識と霊的摂理を知ることによって断固とした決意を持つに至った時、そして日常生活のあらゆる分野で私利私欲を無くし互助の精神で臨むようになった時、地上に平和が訪れます。それは一宗一派の主義・主張から生まれるものではありません。大霊の子のすべてが霊的真理を理解してそれを日常生活に、政策に、経営に、政治に、そして国際問題に適用していくことから生まれるのです。
[霊性進化の道しるべ・180]
2月
私たち霊界の者が、地上世界の問題を取り除くことはできません。地上人自身の努力によって、新しい世界を誕生させなければなりません。霊的世界に対する感受性の鋭い人間(霊媒・霊能者)は、地上世界の悲しみをより強く感じ、心を痛めるという犠牲を払うことになります。どうか物質的なものではなく霊的なものに目を向けてください。そうすれば、あなたは大霊の光に包まれ、いずれ朽ちていく肉体の奥にある不滅の霊を傷つけるものは何もないことを悟るようになるでしょう。あなたを取り巻く環境は、あなたの身体に何らかの影響を及ぼすかもしれませんが、それが大霊の賜物である霊を傷つけるようなことにはなりません。
[シルバーバーチの教え・下182]
1月
今わたしたちが携わっている仕事の途方もない重大な意義を忘れてはなりません。地上の無数の人間の魂を束縛し抑圧してきた誤った教義の歴史を一から書き直そうとしているのです。
本来ならば肉体と精神と霊の調和が生み出す生きる喜びを味わい、自分がいかなる存在なのか、いったい何者なのか、いずこへ向かっているのかを理解することによって得られる豊かな余裕の中で生きられるものを、迷信に等しい誤った教義が、基本的な霊的真理すら理解することを不可能にしてしまったのです。
[最後の啓示・104]