2024年
11月
宗教とは同胞に奉仕することによって互いの親である神に奉仕することです。本来の宗教は地上の世俗的概念とはほとんど何の関係もありません。人間の魂に内在する神性を地上生活において発揮させるものでなければなりません。自分と神とのつながり、そして自分と同胞とのつながりを大きくするものでなければなりません。自分一人の世界に閉じ込もらずに広く同胞のために自分を役立てるように導くものでなければなりません。宗教とは人のために自分を役立てることであり、自分を役立てることがすなわち宗教です。
[シルバーバーチの霊訓・4-216]
10月
魂というものは霊性を高めて向上するにつれて、言いかえれば過去の不完全性の不純物を払い落とすにつれて、さらに大きな進歩の必要を自覚するものだからです。進化すればするほど、なお進化すべき余地があることに気づくものです。高く登れば登るほど、その先にまだ登らねばならない高い所があることを知ることの連続です。
[シルバーバーチの霊訓・2-89]
9月
あらゆる形での霊的知識の普及がぜひとも必要です。人類が霊的事実を理解してくれないと困るのです。真理に導かれる者は決してしくじることはありません。真理は理解力をもたらし、理解力は平和と愛をもたらし、心に愛を秘めた者には解決できない問題は何一つありません。人類の指導者が直面するいかなる難題も、霊的真理と霊的叡智と霊的愛があればきっと消滅していくものです。
[シルバーバーチの霊訓・3-112]
8月
私どもはあなた方の生活から問題も悩みも苦しみもなくなるというお約束はできません。お約束できるのは全ての障害を乗り越え、不可能と思われることを可能にする手段をあなた方自身の中に見出すようになるということです。内部に宿る資質の中の最高のもの、最大のものを発揮しようと努力する時、私ども霊界の者の中であなたに愛着を感じ、あなたを援助することによって多くの人々の力になりたいと望む霊を呼び寄せることになるのです。
[シルバーバーチの霊訓・1-29]
7月
摂理の裏側に別の次元の摂理があります。大自然の成育、国家ならびに民族の進化をつかさどる摂理とともに、一人一人の人間を支配している摂理があります。これらが裏になり表になりながら働いているのです。無限の叡智というカギを手にしないかぎり、その全体に完全な調和が行きわたっていることを悟ることはできません。が、間違いなく調和が行きわたっているのです。
[霊的新時代の到来・5-190]
6月
人生は死後も続くのです。永遠に続くのです。その永遠の旅路の中で、人間は内在するチャンスを与えられ、同時にまた、愚かにも摂理を無視し、他人の迷惑も考えずに横柄に生きてきた人間には、その悪行の償いをするチャンスが与えられます。神の公正は完璧です。騙すことも、ごまかすこともできません。すべては神の眼下にあります。すべてをお見通しです。そうと知れば、まじめに生きてきた人間が何を恐れることがありましょう。恐れることを必要とするのは、利己主義者だけです。
[地上人類への最高の福音・5-154]
5月
生活にはいろいろなパターンがあり、いろいろな波長があります。しかし絶対的な支配力をもつものは何一つありません。地上にはさまざまな放射物があり、さまざまな影響力が飛び交っております。そして、その多くがあなたの運命を左右する可能性を秘めております。しかし大霊はあなたに分霊をお授けになっているのです。それは、あなたが自由意志でもって現在の進化の程度に応じた正しい選択をすれば、前途に生じる困難のすべてを克服する力を秘めているのです。.
[霊性進化の道しるべ・3-191]
4月
あなた方は国や民族の概念で考えますが、私は大霊とその子供という概念で考えていることを、これまで何度も申し上げてきました。破壊のための兵器をいくらつくっても、平和はもたらされません。平和を希求する声が高まり、人々が愛と奉仕の摂理にのっとって生きるようになったとき、平和が訪れるのです。私は、一つの国、一つの民族という概念はとりません。全人類が大霊の一部であり、大霊の子供であると考えているのです。大霊の摂理を適用するようになるまでは、地上界から戦争と破壊、混乱と破綻が尽きることはないでしょう。
[シルバーバーチの教え(下)・63]
3月
大切なのは、私たちだけでなく、あなた方人間もみんな、もともとは霊的存在であるということです。大霊の分霊なのです。だからこそお互いが助け合えるし、お互いが愛し合えるのです。同時に、この地球を共有している動物に対しても慈しみの心を向けないといけません。そうすれば、この宇宙の大機構の中において、それぞれの役割を果たすことができるのです。それを一人ひとりが努力することによって、この地上も少しずつ天国となっていくのです。
[最後の啓示・130]
2 月
何一つ忘れ去られることはありません。何一つ見落とされることもありません。何一つ無視されることもありません。摂理がすべてを支配しているのです。あらゆる存在が、あらゆる側面が、大きい・小さい、単純・複雑、の違いの別なく、永遠に不変の摂理によって支配されているのです。
[新たなる啓示・137]
1月
今の時代にもっとも必要なのは、簡単な基本的真理 - 墓場の向こうにも生活があること、人間は決して孤独な存在ではなく、見捨てられることもないこと、宇宙のすみずみまで大霊の愛の温もりをもつ慈悲ぶかい力が行きわたっていて、一人ひとりに導きを与えていること、それだけです。
[不滅の真理・139]
2023年
12月
私たちがこうした真理の普及に努力するのは、それが霊的摂理のみならず物的法則とも密接に係わりあっているからです。私たちの目から見れば物質界も大霊の支配下の全大宇宙の一部であり、絶望の淵にあえぐ地上人類の苦悩に無関心でいては、宗教心を説く資格はありません。.
[シルバーバーチの霊訓・12-19]
11月
地上世界を国別、民族別に考えてはなりません。すべてが大霊の一部であることを教えないといけません。みんな大霊の子なのです。海で隔てられていても大霊の前では兄弟であり姉妹なのです。私たちの教えは単純です。しかし真実です。自然の摂理に基づいているからです。摂理を無視した方法で地上世界を築こうとすると混乱と無秩序が生じます。必ず破綻をきたします。
[シルバーバーチの霊訓・11-185]
10月
問題が生じるのは当然の成り行きです。地上は困難と挫折と逆境に遭遇させられる場所なのです。地上生活のそもそもの目的は、伸び行く魂が、危機においてはじめて呼び覚まされる潜在的資質を発現するために、さまざまな事態に遭遇することにあるのです。そうした問題を克服しない限り霊性の向上は望めません。が、実は克服できないほど大きな問題は決して背負わされないのです。忍耐強く導きを祈り求めることです。時が熟せば必ずドアが開かれ、道が示されます。私はそのことを同志の方にいつもこう申し上げております。 ― 閉め切られたドアを忙しく叩いてはいけません、と。
[シルバーバーチの霊訓・10-150]
9月
うっかりすると方角を見失いがちな世界にあって、あなた方は物質中心思想という悪性のガンと闘っている霊の大軍に所属しておられます。唯物思想は何としても撲滅しなければならない悪性の腫瘍です。これが人類を肉体的にも精神的にも霊的にも病的にしているのです。
[シルバーバーチの霊訓・9-73]
8月
あなたが生き、呼吸し、存在しているのは、あなたという霊が受胎によって物質と結合して個的存在を得たからです。その個的存在が徐々に発達していきつつあるのです。その発達過程においてあなたには自由意志という要素、つまりその時どきの環境条件の中で道を選択する力、あるいは判断力を駆使できることになっております。あなたが最良にして最高の選択をなされば、あなたは民族のために、世界のために、森羅万象のために、宇宙の霊的発達と進化のために貢献することになります。なぜなら、あなたの霊は宇宙の大霊の一部だからです。
[シルバーバーチの霊訓・8-37]
7月
進化とは絶え間ない成長過程です。成長は永遠に続くものであり、しかもみんなが同時に同じ段階に到達するとはかぎりません。各自が自分の魂の宿命を自分で成就しなければなりません。それまでに手にした光明(悟り・理解力)と、直面する困難を媒体として、その人独自の教訓を学んでいかねばなりません。それを自分でやらねばならないのです。他人からいくら知恵の援助をうけることができても、魂の成長と開発と発達はあくまで当人が自分の力で成就しなければならない個人的問題なのです。
[シルバーバーチの霊訓・6-190]
6月
基本的にはあなた方人間も“霊”としてのあらゆる才能、あらゆる属性、あらゆる資質が具わっております。今はそれが未発達の形で潜在しているわけです。もっとも、わずかながらすでに発現しているものもあります。その未発達のものをこれからいかにして発現していくか、本当のあなたを表現していくにはどうしたらよいか、より大きな自我を悟り、神からのすばらしい遺産を真にわがものとするにはどうすればよいかを私たちがお教えすることができるのです。
[シルバーバーチの霊訓・7-29]
5月
私たちの使命は霊的使命なのです。人間が内奥に神すなわち実在の生命を宿していることをお教えし、従って人間は動物ではなく一人ひとりが神であることを自覚し、同じ神性が宇宙の他のすべての生命にも宿っていることを知っていただくことを使命としているのです。その認識が行きわたれば地上は一変します。理解が広まるにつれて新しい光が射し込み、永遠の大機構の中での人間の位置を悟ることになります。
[シルバーバーチの霊訓・5-67]
4月
スピリチュアリズムの真実を知ったあなた方は、その分だけを物的なもので差し引いて勘定してみたことがおありですか。つまりあなた方は地上的なものでは計れない貴重なものを手に入れられた。霊的真理という掛けがえのない高価なものをお持ちになっている。自分が霊的に宇宙の大霊と直結していることを悟られた。神の分霊であるという事実を悟られた。その神から遣わされた使者の働きかけを受けとめる心掛けも会得された。そうしたことに比べれば、俗世的な宝はガラクタも同然です。
[シルバーバーチの霊訓・4-116]
3月
この苦悩に満ちた世界、暗闇と不安におおわれた世界にあって、どうか皆さんは灯台の光となっていただきたい。あなた方の自信に満ちた生きざまを見て人々が近づき、苦悩のさなかにおける憩いの場、聖域、波静かな港を発見することが出来るようにしてあげていただきたい。皆さんはそういう人たちの心を鎮め、魂に静寂を取り戻してあげる霊力をお持ちになっています。
[シルバーバーチの霊訓・3-172]
2月
真理というものは一人一人が納得することによって広がっていくものです。一度に大勢の者を目覚めさせる方法はありません。またそれは"知的探求”によって成就されるものでもありません。無私の行いと、訓えを語って聞かせることによって人の心を捉える ― それしかありません。
[シルバーバーチの霊訓・2-70]
1月
常に上を向いて歩んで下さい。下を向いてはいけません。太陽の光は上から差します。下からは照らしません。太陽は永遠の輝きの象徴です。霊的太陽は啓蒙と活力の源泉です。内在する霊に刺激を与えます。自分が本質において永遠なる存在であり何事も修行であることを忘れぬかぎり、何が起きようと意気消沈することはありません。
[シルバーバーチの霊訓・1-148]
2022年
12月
求めるものが正当か否かは、単なる人間的用語の問題にすぎません。わたしたちから見て大切なのは“動機”です。いかなる要求をするにせよ、いかなる祈りをするにせよ、わたしたちが第一に考慮するのは、その動機なのです。動機さえ真摯であれば、つまりその要求が人のために役立つことであり、理想に燃え、自分の利益を忘れた無私の行為であれば決して無視されることはありません。それはすなわち、その人がそれまでに成就した霊格の表れですから、祈るという行為そのものが、その祈りへの回答を生み出す原理を作動させるのです。
[霊的新時代の到来・214]
11月
本当の価値の尺度は霊的成長度です。それは、その人の生活、日常の行為・言動によってみずから成就していくもので、それがすべてであり、それしかないのです。お金で徳は買えません。お金で霊的成長は買えません。お金で霊格は高められません。そうしたものは各自が各自の努力で獲得しなければなりません。粗末な家で生まれたか、御殿のような家で生まれたかは、霊的成長には何の関係もありません。霊的実践の場は、すべての人間に平等に存在します。
[地上人類への最高の福音・246]
10月
「あなたがご存知のイエスについてお聞かせください」
わたしは何度となくお会いしております。イエスは”父”の右に座っておられるのではありません。その”父”も黄金の玉座に座っておられるのではありません。イエスは進化せる高級霊の一人です。地上人類の手の届かないほど誇張され神格化された、縁遠い存在ではありません。すぐに手の届くところで、あなた方がスピリチュアリズムと呼んでおられるこの真理―わたしたちにとってはただの自然法則の働きにすぎませんがーその普及の指揮をなさっておられるのです。
[霊性進化の道しるべ・66]
9月
人間は内部に大霊の分霊を宿しているからこそ存在しているのです。物質は霊によって存在しているのです。霊は永遠の実在であり、破壊できないものです。霊は不滅にして無限なる存在です。あなた方は霊であるからこそ、墓場を越えて火葬の炎の向こうまで生き続けるのです。物質界にも霊界にも、内部に秘められた神性を破滅させることができるものはありません。人間の内部の神性は、誕生とともに大霊から授かった最も重要な贈り物なのです。
[シルバーバーチの教え(上)・152]
8月
ーリンカーンは人間は生まれながらにして平等であると言いましたが、これは事実でしょうか。
“生まれながらにして平等”をどう解釈するかによって答えが違ってきます。肉体的には決して同じでないことは明らかです。遺伝の法則があり、それが子々孫々にまで特異性を伝えます。が、霊的には、つまり無限の発達の可能性をもつ神性を秘めているという点においては、人類はすべて生まれながらにして平等です。 [最後の啓示・126]
7月
戦争が避けられるか否かの問題ですが、これは地上の人間自身の自覚に関わる問題です。今も述べましたように、人間には自由意志が許されております。が、それには代償も伴います。戦争をするかしないかは自由です。が、戦争という手段を選んだからには、それが生み出す結果に対しても人間が責任を負わねばなりません。 [新たなる啓示・132]
6月
世の中が偶然によって動かされることはありません。どちらを向いても ― 天体望遠鏡で広大な星雲の世界を覗いても、顕微鏡で極小の生物を検査しても ― そこには必ず不変不滅の自然法則が存在します。あなたも偶然に生まれてきたのではありません。原因と結果の法則が途切れることなく繰り返されている整然とした秩序の世界には、偶然の要素の入る余地はありません。
[新装版・不滅の真理191]
5月
人間は同胞に奉仕することによって大霊に奉仕する以外に、大霊への協力の道はないのです。地上には、政治学、経済学、社会学といった立派そうな名称やラベルをつけた分野があり、それが勿体つけて説かれておりますが、どれもこれも、しょせんは言葉の遊戯にすぎません。私に言わせれば、service(サービス)の一言ですべてが片付くのです。人のために役立つことをする ― それが宗教です。
[シルバーバーチの霊訓・12-130]
4月
真摯な祈りは必ずその標的を見出します。皆さんが心から祈る時―“祈る”のであって何かを“欲しがる”のではありません―その祈りの念は必ず聞き届けられます。霊視能力をお持ちの方であれば、皆さんの周囲に何らかの絆、親近感、及び特殊な分野での共通の奉仕的精神を持つ霊がいつも待機しているのが分かります。祈りの念がその霊をいっそう身近なものにするのです。
[シルバーバーチの霊訓・11-114]
3月
私たちがあなたに代わって救ってあげるわけにはまいりません。自分で自分を救うのです。その手段をどう活用するかは、その人の自由に任されております。あなたが霊的存在であるということは、あなたも内部に無限なる宇宙の大霊すなわち神の一部を宿しているということであり、同時に、霊的武器(能力)と霊力を宿しているということです。それを進化しながら発揮していくことができるのです。私たちの仕事はこうした霊的真理を一度に一人ずつ、受け入れる準備の整った魂に教えていくことです。この点をとくに強調しておきます。それが偽らざる事実だからです。
[シルバーバーチの霊訓・10-148]
2月
この地上世界の危急存亡の時代に、真理の守衛であるべき者たちが霊の威信をもって語ることが出来ないというのは悲しむべきことです。それは、霊力というものが(イエスの時代だけでなく)今の時代にも顕現できるという事実にまったく気づかないからです。彼らは霊的真理と完全に疎遠になっているばかりでなく、愚かしい信仰がこびりついているために、それが頑固な壁となって霊的な真理、霊的な叡智、霊的な力を受けつけなくなっているのです。
[シルバーバーチの霊訓・9-112]
1月
人間世界の不幸の原因は物質万能主義、つまりは欲望と利己主義が支配していることにあります。我欲を愛他主義と置きかえないといけません。利己主義を自己犠牲と置きかえないといけません。恵まれた人が恵まれない人に手を差しのべるような社会にしないといけません。それが究極的に今より大きな平和、協調性、思いやりの心を招来する道です。
[シルバーバーチの霊訓・8-162]
2021年
12月
霊的事実を受け入れることのできる人は、その結果として人生について新しい理解が芽生え、あらゆる可能性に目覚めます。霊的機構の中における宗教のもつ意義を理解します。科学の意義が分かるようになります。芸術の価値が分かるようになります。教育の理想が分かるようになります。こうして人間的活動の全分野が理解できるようになります。一つ一つが霊の光で啓蒙されていきます。
[シルバーバーチの霊訓・7-204]
11月
いつかは自分で自分を罰する時がくるのです。あなたと私の違いは、あなたは物質の目で眺め私は霊の目で眺めている点です。私の目にはいずれ彼らが何世紀もの永い年月にわたって受ける苦しみが見えるのです。暗黒の中で悶え苦しむのです。その中で味わう悔恨の念そのものがその人の悪業にふさわしい罰なのです。 [シルバーバーチの霊訓・6-125]
10月
人間的存在としての神は人間がこしらえた概念以外には存在しません。人間的存在としての悪魔も人間が発明した概念以外には存在しません。黄金色に輝く天国も火焔もうもうたる地獄も存在しません。そうしたものはすべて視野を限られた人間の想像的産物にすぎません。神は法則なのです。それさえ理解すれば、人生の最大の秘密を学んだことになります。なぜならば、世の中が不変にして不可変、全知全能の法則によって治められていることを知れば、絶対的公正が間違いなく存在し、宇宙の創造活動の大機構の中にあって一人として忘れ去られることがないことを知ることになるからです。
[シルバーバーチの霊訓・5-155]
9月
地上人類が肉体的存在の消滅を大変な不幸として受け止めるのは、地上世界の進化が物的バイブレーションの段階を超えていないからです。その段階を超えて進化すれば、物質というものがただの殻にすぎないことを理解するようになります。それを実在であるかに思い込むのは地上が影の世界だからです。霊的に向上していくと、光とその光によって生じる影との区別ができるようになります。地上的縁には拘束力がありません。霊的な縁こそ永遠に続くものです。
[シルバーバーチの霊訓・4-44]
8月
すべての戦争は人間が摂理に背いた生き方をすること ― 一個の人間、一つの団体、一つの国家が誤った思想から、貪欲から、あるいは権勢欲から、支配欲から、神の摂理を無視した行為に出ることから生じるのです。直接の原因が何であれ、すべては宇宙の霊的法則についての無知に帰着します。すべての者が霊的知識を具えた世界に独裁的支配はあり得ません。一人の人間が一国を支配することが不可能な組織となるからです。すべての者が霊的知識を具えた世界に流血はあり得ません。争いの起こり得ない体制となるからです。
[シルバーバーチの霊訓・3-186]
7月
私たちの訓え、私たちの説く思想は、こちらの世界から発せられる全てのものの底流にある唯一の動機、すなわち“人のために自分を役立てる”ということを第一に強調するものです。皆さんも互いに扶け合い、自分が得たものを他人に分け与え、かくして神の恩寵が世界中に広がるように努力していただきたいのです。実によりて人を知るべし ― これが最後に勝利を収める方法です。なぜなら、それが神の御心であり、その神は愛と叡智によって動かされて、大自然の法則を通じて働いているからです。
[シルバーバーチの霊訓・2-136]
6月
霊力の道具として歩む道は厳しいものです。決して楽ではありません。容易に得られた霊能では仕事に耐え切れないでしょう。魂の最奥・最高の可能性まで動員させられる深刻な体験に耐えるだけの霊性を試されて初めて許されることです。そうして身につけたものこそ本物であり、それこそ霊の武器と言えます。
[シルバーバーチの霊訓・1-161]
5月
実は霊の世界から地上圏へ引き返し、地上人類のために献身している霊の大軍を動かしている壮大な目的があるのです。無知の海に知識を投入すること、それが目的です。暗闇に迷う魂のために灯火をかかげ、道を見失った人々、悩める人々、安らぎを求めている人々に安息の港、聖なる逃避所の存在を教えてあげることです。わたしたちを一つに団結させている大いなる目的です。宗教・民族・国家、その他ありとあらゆる相違を超越した大目的なのです。
[霊的新時代の到来・265]
4月
意識のなかったところに生命を与えたのが霊です。その霊があなたに自分を意識させているのです。霊こそ大霊によって人間に吹き込まれた息吹き、神の息吹きであり、その時点から自我意識をもつ生きた存在となったのです。
人間に神性を与えているのは、その霊なのです。その霊が人間を原始的生命形態から今日の段階へと引き上げてくれたのです。ただの禽獣と異なるのは、その霊性です。同胞に有徳の行為をしたいと思わせるのも、その霊性です。自分を忘れ、人のためを思う心を抱かせるのも、その霊性です。少しでも立派になろうと心掛けるようになるのもその霊性のお陰です。良心の声が聞こえるのも霊性があるからこそです。あなたはただの物質ではありません。霊なのです。この全大宇宙の運行と、そこに生活する全生命を経綸している力と同じものなのです。
[地上人類への最高の福音・219]
3月
霊的知識と霊的摂理を知ることによって断固とした決意を持つに至った時、そして日常生活のあらゆる分野で私利私欲を無くし互助の精神で臨むようになった時、地上に平和が訪れます。それは一宗一派の主義・主張から生まれるものではありません。大霊の子のすべてが霊的真理を理解してそれを日常生活に、政策に、経営に、政治に、そして国際問題に適用していくことから生まれるのです。
[霊性進化の道しるべ・180]
2月
私たち霊界の者が、地上世界の問題を取り除くことはできません。地上人自身の努力によって、新しい世界を誕生させなければなりません。霊的世界に対する感受性の鋭い人間(霊媒・霊能者)は、地上世界の悲しみをより強く感じ、心を痛めるという犠牲を払うことになります。どうか物質的なものではなく霊的なものに目を向けてください。そうすれば、あなたは大霊の光に包まれ、いずれ朽ちていく肉体の奥にある不滅の霊を傷つけるものは何もないことを悟るようになるでしょう。あなたを取り巻く環境は、あなたの身体に何らかの影響を及ぼすかもしれませんが、それが大霊の賜物である霊を傷つけるようなことにはなりません。
[シルバーバーチの教え・下182]
1月
今わたしたちが携わっている仕事の途方もない重大な意義を忘れてはなりません。地上の無数の人間の魂を束縛し抑圧してきた誤った教義の歴史を一から書き直そうとしているのです。
本来ならば肉体と精神と霊の調和が生み出す生きる喜びを味わい、自分がいかなる存在なのか、いったい何者なのか、いずこへ向かっているのかを理解することによって得られる豊かな余裕の中で生きられるものを、迷信に等しい誤った教義が、基本的な霊的真理すら理解することを不可能にしてしまったのです。
[最後の啓示・104]